2020.6.23

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仙ヶ岳:ルートをしっかり予習してたどりつく絶景

亀山7座のひとつ仙ヶ岳を紹介します。登山初心者のふたりが、亀山市観光課が催す7座トレイルの下見に同行させていただきました。

仙ヶ岳
「西峰(961m)と東峰(仙の石)の2峰からなる鈴鹿山脈南部を代表する秀峰」で」、眺望もすばらしく東峰の仙の石は登山者を圧倒する。頂上から西側には長大な尾根「御所平」がなだらかに続く。4~6月にかけてはアカヤシオ・シロヤシオなどのツツジ科の花が多く咲く。」(亀山市観光課パンフレット「7座トレイル・仙ヶ岳」より)

亀山市7座トレイルwebサイト https://www.city.kameyama.mie.jp/docs/2019012100040/#t1

報告:源流協議会事務局ほか

8:00
「え、かぶらなきゃいけないですか?」
「はい、必ず着用してください」
7座では上級編にあたる仙ヶ岳の初登頂。トライする女性ふたりはヘルメットを着用する必要のある山登りが初めてでした。リードしてくださる指導員が数十年使いこんだヘルメットをかぶるのを見てふたりも着用します。
2週間前からにわか体力づくりをしサプリメントも用意したけれどパーティについていけるかもちょっと不安。
入念にストレッチをしてさあ出発。

9:30
落ち葉を踏み分け石清水の音をきく楽しみを見つけ一休みしながら登っていきます。

10:20
常にゴール時間からの逆算をしながら初心者の歩みの速度を配慮し指導員がリードします。そのおかげで風景を堪能し定期的に休憩も入れても順調に滝谷不動さんの下にたどりつきました。元来眺望の良いところですが木々に囲まれているので絶景を眺めるのは先のお楽しみ。

10:30
歩き出すといきなり岩にロープ。上がっていくと最後は身一つをひねりながらやっとすり抜けなければならない岩間。スリルの連続です。

急な斜面でも、時にすれ違う方のなかには走っている方があります!こちらは歩き出してもう「次の休憩はいつ?」と思っています…。「ほらここはもう風景が開けてるよー」などと声をかけてもらってなんとか前の人についていきました。

上手に撮れずあまり平らにみえませんが「御所平」の眺望を前にまた一休み。

「今からあっち側に」。うぅっ、下ってその急斜面を上る!真っ直ぐ空中を歩けたらすぐそこなのに…。鳥のように飛んでいけたら!と思います。

やっとの思いでついた仙の石。よくある写真とは違う裏面から。やはり表も。

12:30
息があがり足も上がらないのをだましだましやっと頂上に到着。ツツジ系低木の新緑で目からいやされ、ウグイスの「谷渡り」と言われる鳴き声で耳からもいやされ、心も息も落ち着いてきました。お弁当タイムです。

お天気に恵まれ北を見渡すと鈴鹿山脈を見通せます。普段は下界から屏風のような一面しか見えない鈴鹿の山々が滋賀県にまたがってぼこぼこと山また山の層をなしています。
遠く亀山のまちも見えますが対面の斜面がまた急峻な岩山です。斜面をうすく覆う緑はリョウブやヤシオやドウダンなどです。栄養や水が少なく風雪厳しい環境でも岩盤に深く根ざし少しずつ育ちます。シーズンには花で人の目を楽しませてくれますが美しいだけでなく根性もあります。

12:50
お弁当を終え「何はともあれ下りだし」と、よよっと時々よろめきながらも足どりは軽く板谷川沿いに入ります。

シロモジの群落にテンションが上がります!チューリップのような葉の形、さわやかな黄緑の新緑のシャワー。モミジのように光を求めて枝を広げる樹形に、しばし休憩にてみんな上を向いて鑑賞会。「来てよかった、いい天気でよかったー!」

さらにすすむと、次はサワフタギ(フサザクラ)と思われる群落。こちらは丸い葉っぱで、ほかの木々に負けないよう光を求めてぐーんと背を伸ばしています。
森林好きにはこの二つの群落を見られたことがこの1日のハイライトでした。

そこから先がまた難所。谷が深くなり細道を覆う落ち葉の上を歩くのは滑りやすくとても神経を使います。鎖を手に取り岩盤のふちを巡ったり道がなくなっているのでいったん沢に降りて梯子で登ったりしてなんとか道をたどります。

貴重な体験ですが写真を撮っている場合ではありません。
これは自分では絶対来られないところへ連れてきてもらったのだ、とありがたい思いでいっぱいになりました。
もっとも集中が必要だったルートを脱しゴールも見えてきて後は、また様々な沢の表情を堪能しながら下山しました。

14:35
「ここまで来たら無事に帰ってきたと思って大丈夫」と静かに祝福してくれるような光景の白糸の滝。岩場を降りて浅瀬を渡って写真を撮る元気が出ました。

15:15
車を止めた出発点に着きみんなで「さよなら」を言い合って帰途につきました。
初心者はとても一人では行けないルートでした。
もう一度あの光景が見たいと思ったら、またしっかり案内をしてくれる人にすがるか、亀山市観光課が開催している「地図を読む」講座を受けるかすることにします。
亀山市民のみなさんは観光課が定期的に開いている「7座トレイル」に参加することができます。
初心者でも比較的登りやすく登山者が多い野登山や錫杖ヶ岳なども楽しみに、
ぜひご参加ください。

さて安楽川沿いを下ってほっと一息、おやつして帰ろう!

川原屋さんの「ののぼりもなか」とお抹茶